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毎年変わる?インフルエンザワクチン

インフルエンザワクチンはそのシーズンの流行に合わせて毎年変わります。
どのように決められているのか、そのしくみをご紹介します。

毎年12月~3月は季節性インフルエンザの流行シーズンです。インフルエンザの原因となるインフルエンザウイルスにはA型、B型、C型の3つがあり、季節性に広く流行するのがA型とB型です。

インフルエンザを予防するための有効な手段の一つが、流行前のワクチン接種です。接種してもインフルエンザウイルス感染を完全に予防することはできませんが、接種することで、発症する可能性を一定程度抑える効果が認められています。また、高齢の方や基礎疾患のある方、妊婦さん、小さなお子さんなど感染することで重症化するリスクが高いと考えられる方への予防も期待されています1)

インフルエンザワクチンは、少しずつ変異するウイルスに合わせて毎年異なるものが製造されています。そのしくみは、まず世界保健機構(WHO)が世界中のインフルエンザ流行株を監視するシステムを使い、その結果に基づいてワクチン製造用の推奨株を選定します(2月下旬ごろ)。この推奨株のなかから、日本での有効性や十分なワクチンを供給できるかを国立感染症研究所と厚生労働省が検討したうえで、ワクチンの製造株が決定されます(4月中~下旬)。そして製薬会社によってワクチンが製造され、10月中旬ごろから接種が始まります。

このように製造されるインフルエンザワクチンはそのシーズンに流行することが予測されたウイルスを用いて製造されています。そのため、昨年インフルエンザワクチンの接種を受けた方であっても、毎年の接種を検討したほうがよいと考えられています1)

感染症対策の基本は手洗い、うがいなどであることは言うまでもありませんが、必要であればかかりつけ医と相談しながら、ワクチンの接種も検討してみてください。あなたと、あなたの周りの大切な人を守るために。

注射器とワクチンのバイアルのイラスト。

3つのポイント

  • 流行するインフルエンザウイルス株は毎年変わる

  • ワクチンを接種することでインフルエンザの発症を一定程度抑えることや、重症化の予防が期待される

  • ワクチン接種は、毎年検討することがおすすめ

出典

  1. https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/infulenza/QA2024.html

参照

(すべて2024年11月閲覧)

監修 日本赤十字社 京都第一赤十字病院 総合内科 部長

尾本篤志

【ワクチンに関するさらに詳しい情報はコチラ】

田辺三菱製薬. ワクチン.net
https://www.wakuchin.net/

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