気をつけたいこと くすりの管理

同じ症状の人への譲渡

Q

同じ症状の人にくすりをあげてもいいですか?

A

医療機関であなたに処方されたくすりをほかの人が使っても、同じような効果が得られるわけではありません。それどころか、副作用が出てしまうこともあります。症状が同じだったとしても、絶対にほかの人にくすりをあげないでください。

解説

同じような症状だったとしても、同じ病気が原因とは限りません。また、医療機関で処方されるくすりは、医師が患者さんの病気、症状、体質、年齢、体重、すでに飲んでいるくすりがあれば、そのくすりとの飲み合わせなどを考えて処方した、その人専用のものです。処方された人以外が使用することはできません。

参照

(すべて2024年10月閲覧)

同じ症状でも原因が違うって、どういうことですか?

身近な症状の一つである「お腹が痛い(腹痛)」を例に考えてみよう!

「お腹が痛い」といっても、痛みの場所や原因はさまざまです。「胃が痛い」場合、原因として「胃炎」、「胃潰瘍」、またはたんなる「食べ過ぎ」なども考えられます。「腸が痛い」場合、原因として「便秘」、「下痢」、さらには「虫垂炎」や「腸閉塞」などの緊急性の高い病気のこともあります。このように、「おなかが痛い」という症状一つでも、その原因はさまざまで同じ病気とは限りません。
原因が違うと、使うくすりも異なります。同じ症状でも病気によっては使ってはいけないくすりもあります。病院で処方されたくすりは「あなた専用のもの」であるということを、忘れないでください。

女性が二人います、女性Aは腹痛で苦しんでいます。女性Bは以前腹痛の時に処方された薬を渡そうとしていますが、処方された薬はその人専用です。症状が似ていても原因が異なるかもしれません。このため、この場面では『だめ!』と表示されています。」

参照

監修:昭和大学薬学部 社会健康薬学講座 社会薬学部門・
臨床薬学講座 臨床栄養代謝学部門
客員教授 倉田なおみ

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